ウォーター・アンダー・ザ・ブリッジ

『あとがき的な雑記』

 “I know, it's water under the bridge. But, I want to believe in untruth.”

「遠い過去(ファーティマとジャーファルの時代)」と「近い過去(ブリジット等の時代)」、それと「現在(アレックスやニールの時代)」、そして「フィクションの中のフィクション(暮月弥生の『ウォーター・アンダー・ザ・ブリッジ』)」、四つの世界を行ったり来たり、飛んだり繋げたりの実験作。ぎゃー、やっと書き終わったー! どっと疲れたー!
 構想自体は二年前からあったものの、なんやかんやで後回しが続き。そうして記録が正しければ(?)二〇一七年の九月末から書き始めたこの「ウォーター・アンダー・ザ・ブリッジ」。上巻を書き上げた二〇一八年の四月には急遽予定変更が入り、当初の予定の二倍になる文量を書くことになってからは苦戦していましたが、それもなんとか終わりました。やったー! この作品から解放されたよー!

 終わりました、というか。終わらせた、って言った方が正しいのかな。予定が後に詰まっていたから、匙を投げるみたいな感じでパパパッと切り上げたというか……――まあ、細かいことは気にしない。

 そして。案の定、というべきか。そう簡単にこの物語「空中要塞アルストグラン」は終わりません。続きます! 予定しているだけでも「異説・オラクル」に「アンセム・フォー・ラムズ」、それに「エールケディスの旅人 ―風と共に流離う者―」に「エールケディスの旅人Ⅱ 黄金の魔女と信天翁」などなど、あと何年かかる? それは黒狼のみぞ知るところ、でしょうかね。

 そんなこんな大長編となりつつある、この物語。次作は――予定では――一アレックスとニールの物語の終結を描く「アンセム・フォー・ラムズ」となりますが、そちらもどうか見守って頂ければ幸いです。


2018年7月1日 暘 弥涼
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