かつてその地に、栄華を極めた種族が居た。
その名は、人類。
けれども、かの者らは結果的に滅ぼされてしまった。
何故なら、かの者らは大地を穢そうとしたからだ。
投下されれば一瞬で地は焼け、生命は熱に溶かされ死に絶える、
原子爆弾という、おぞましい殺戮兵器で。
であるからしてかの者らは、竜の神に粛清されたのだ。
その神こそ、エールケディスの守護者チャリス。
故にチャリスは、今なお虚空を彷徨う絶空の孤島から、
エールケディスの大地を見守っている。
大地が二度と穢されぬよう、地に這う生命を監視しているのだ。