EQPのセオリー

02

 これといった事件も特に起こらず、当たり前のように一週間が過ぎて、アレクサンダーのもとにも土曜日が訪れた。
 金曜日に入っていたバイトの夜間シフトを終えて帰宅し、今日はもう寝ようかとアレクサンダーが画策していた白昼の一時ごろ。腕時計からビビビッという耳障りな音が鳴った。電話が掛かってきたのだ。
「……チッ、親父かよ」
 腕時計からはレーザー光が照射され、空中にはホログラムの画面が表示される。アレクサンダーは照射された光の画面を操作すると、『応答』を意味する表示を人差し指でタッチした。
 腕時計型の通話デバイス。ウェアラブル端末、などとも呼ばれたこの機械。こんな旧時代のものを使っているのは、アルストグランでもコルト親子ぐらいであろう。それぐらいには、やや時代遅れな古めかしい機械だった。
 なんせ今は、機械自体を手の甲の中に埋め込む時代である。そして掌が、人によっては脳味噌そのものが、受話器代わりになるのだ。
『おお、アレクサンダー。ギリギリ起きてたか』
「ああな。今、ちょうど寝ようかと思ってた頃合いだよ」
 光の画面に映し出されるのは、出来れば今は見たくなかった憎らしい父親の顔。ニヒヒと歯を見せて笑うその顔は、目の前にあれば今頃ブン殴っていたことだろう。
 それぐらい今のアレクサンダーは、不機嫌だった。何故なら、心底眠いからである。
『そうか、これから寝るとこだったのか。いやぁ、お前宛てに電話が掛かってきてな。ユニ、とか名乗ってたかな。女の子だ。今日の午後三時ぐらいに、喫茶店で会えないかって伝えてくれと頼まれたんだが。あの、ここいらでも珍しい純喫茶の店だと。なんつったか、カル、カル、カ……――カルシウム?』
「あー、喫茶店カドゥケウスだ。分かった、行くって伝えておいてくれ」
 眠い目を擦りながら、アレクサンダーは背伸びをする。最後に、欠伸をした。そして通話を切ろうとする。けれどもその時、画面に映し出された父親が険しい表情を浮かべて見せた。
『なぁ、アレクサンダー』
「ンだよ、もう切っぞ」
『まさか、なんだが』
「あ?」
『彼女が出来た、とか言わないよな?』
「はぁ?」
『イヤ、お前な。昔っから男の子に興味を示さなかっただろ。だってニールくんなんて、十何年“ただの友達”をやってんだ? 一度ぐらい、友達以上に発展したっていいんじゃないのか!? それなのに、お前ってヤツは!!』
「あのさ、ニールはただの友人だ。それ以上でも以下でもないし、それにユニってのもただの友人だよ。最近知り合ったっつーだけさ」
『信用出来んな。お前って奴は、もしや……。あ、あの、だな。カミングアウトするなら、今だぞ?』
「勝手に妄想を広げないでくれよ、気持ち悪い。じゃあ切るから。それじゃ」
『おい待て、待てアレクサッ……――』
 ブツッと通話を遮断する。父親の顔が消え、アレクサンダーはホッっと安堵した。そして寝間着に着換えたばかりの自分を鏡で見て、次にだるそうな溜息を洩らす。
 化粧も落としたばかりだし、着替えたばかりだというのに。また化粧して、着替えなければならない。
「……はぁーっ、支度だ」
 そう呟きながら、アレクサンダーは腕を伸ばし、ぐるぐると肩を回す。そしてうーんと伸びをすると、寝巻の上を脱いだ。




 アレクサンダーが喫茶店に到着したのは、午後三時十五分のことだった。
「すまないね、遅くなって」
「ううん、そんなことないわ。私たちもいまさっき来たところなの。……それに私の方こそ、急に呼び出したりなんかしてごめんなさい」
 喫茶店には、既にユニが居た。彼女はアレクサンダーが店に入ってくるのを見ると、わざわざ席を立って出迎えてくれた。
 昼時を過ぎ、表通りを行き交う人もまばらになっている午後。喫茶店に居る客らしい客は、ユニとアレクサンダー、それとユニの横に座っていた赤毛の女性しか居なかった。
 ユニは、もと居たテーブル席へとアレクサンダーを誘導する。そこは店の一番隅に用意された、少し黴臭い気がする薄暗い席だった。そしてアレクサンダーが店主にアイスコーヒーを頼んでから、椅子に腰を下ろしたのを確認すると、ユニは横に座る赤毛の女性をアレクサンダーに紹介した。
「紹介するわね。この人が私とユンの育ての親で、義叔母のエリーヌ」
「はじめまして」
 赤毛の女性は、少女のような可憐な笑みをアレクサンダーに向けた。
「エリーヌよ。……ユンのこと、この間はありがとう。すごく助かったわ」
 少女のような可憐な笑みとは裏腹に、少しだけ疲れたような緑色の目をしている女性は、エリーヌと名乗る。そして彼女は、鞄から何かを取りだすと、それをアレクサンダーに見せた。
「それで、あなたがこの探偵事務所の子なのね?」
 エリーヌという女性が見せてきたのは、アレクサンダーが先日、ユニに渡した名刺だった。ポップでありダサくもあるコミックサンズ体で、『コルト探偵事務所』とでかでかと書かれているその名刺は、間違いなくコルト探偵事務所の名刺である。
 アレクサンダーの父親が、一枚一枚をてんやわんやしながら家庭用プリンターで刷っている、あの最高にダサい名刺だ。
「え、ええ。そうです」
 探偵事務所の子、と聞いてきたということは、これは久々の依頼なのか?
 その瞬間、アレクサンダーの頭の中で、そんな希望がピカーンと光り出した。アレクサンダーは努めてにこやかな笑みを浮かべる。そして、言った。
「それで、この度のご要件は……?」
 するとエリーヌの表情が変わる。若さを感じた可憐な笑顔が、年相応の苦し紛れの笑顔に変わった。
「あのね。もしかして、なんだけど」
「はい」
「この名刺に書かれているのは、あなたのお父さんの名前よね」
「ええ、そうです。ダグラス・コルトが、私の父親です」
「もしかして、なんだけどね。間違ってたらごめんなさい。……そのダグラス・コルトさんは、元刑事さんの、ダグラス・コルトさんかしら?」
「えっ……」
「アルフテニアランドで刑事のお仕事をしていた、ダグラスさん?」
「ど、ど、どうしてそれを知ってるんですか!?」
 アレクサンダーは驚きの余り、素っ頓狂な声を上げながら、椅子から立ち上がった。それとほぼ同時に、ウェイターがテーブル席に、アレクサンダーが注文したアイスコーヒーが運んできた。アレクサンダーはすかさず小声で、ウェイターに謝る。すみません、と。無表情のウェイターはそれに対して小さな会釈だけをすると、カウンターの内側に戻っていった。
「そ、それでどうしてうちの親父のことを……?」
 アレクサンダーは椅子に座ると、エリーヌにそう訊ねた。エリーヌは緑色の目を伏せると、いちど深呼吸をする。そして、こんな話を切り出した。
「実は大昔に、まだアルフテニアランドに居た頃。私の母が殺されたのよ。私が生まれた日に、病院でね。父もお腹をグサッと刺されて、死にかけた」
「……」
「病院っていう場所で起きた事件だということと、私の父が有名な……――いえ、とても悪名高い人だったから、当時それなりに大きく報道されたらしいわ。けど犯人は見つからず、事件は迷宮入り」
「そんなことが……」
「それでね。当時、母の事件を担当していた刑事さんの一人が、あなたのお父さんだったのよ。そのあと直ぐに警察を辞めてしまったって聞いてたから、どうしてるのかしらって思ってね。まさか、アルストグランに居たなんて。知らなかったわ」>
 エリーヌの横に座るユニは話が理解できていないのか、口を半開きにさせ、赤い目でエリーヌとアレクサンダーを交互に見ている。アレクサンダーも、あんぐりと口を開け、三白眼の目を見開いていた。
 アレクサンダーの父であるダグラス・コルトは、エリーヌの言葉通り、アルストグランではない別の国で刑事をしていた時期があった。といってもそれは、アレクサンダーが生まれるずっと前の話。それこそ父が二十代前半の頃、それもたった二年間だけだ。父親曰く、警察という組織の中に巣食う闇にうんざりしたから、というのが退職した理由らしい。既得権益、隠蔽体質、その他諸々。おおむね、理由はそんなところだ。
 兎にも角にも、そんな一瞬と言ってもいい期間のことを知っている人物がいるとは、アレクサンダーは今の今まで思ってもみなかった。だからこそ、そんな人物が目の前に居ることが信じられなかったのだ。
「えっと、それじゃあ、うちの親父もあなたのことを知ってるかもしれない、ってことですかね」
 アレクサンダーは額を指先で掻きながら、エリーヌの目を見てそんなことを言う。けれどもエリーヌは首を横に振り、「その可能性は低いと思うわ」と言った。
「多分、父の名前は知っているはずよ。……まあ、私の父親の名前を知らない人間は、この国には居ないと思うけど……」
「そ、そうなんですか?」
 アレクサンダーはまた首を傾げる。目の前に居る女性が何者なのか。よく分からなくなっていた。
「この国で知らない人は居ないっていうのは、一体……」
「私の旧姓は、バルロッツィなのよ。父はあの、ペルモンド・バルロッツィ」
 エリーヌはふふふっと笑いながら、アレクサンダーも知っている名前を言い放つ。そしてアレクサンダーは、二度目の大声を上げた。
「ペルモンド・バルロッツィ?! あ、あの、教科書にも載ってるアルストグラン建国の父、ペルモンド・バルロッツィ高位技師官僚なんですか!?」





 ペルモンド・バルロッツィの娘だっていう人と会った。
そんなことを夕食の席でアレクサンダーが話すと、母親は歓喜とも恐怖ともつかない奇声を上げ、父親は途端に顔色を変えた。
「……アレクサンダー」
「あっ、そうだそうだ。明日、エリーヌさんが昼前の十一時頃に、事務所のほうに来るって言ってた。エリーヌさんの、旦那さんのほうが親父に頼みたいことがあるってよ」
「アレクサンダー、ひとつ聞いていいか」
「ん?」
「他に、ペルモンド・バルロッツィのことを聞かされなかったか?」
「いや。父親だっていう、それだけだ」
「……そうか」
 珍しく、父親がいやに真剣そうな顔をしている。アレクサンダーは母が作ったミネストローネをスプーンでかき混ぜながら、そんな父親の顔を不思議そうにじーっと見つめた。
 父親のこんな顔を、アレクサンダーは初めて見たのだ。眉間に皺をよせて、口を一文字に噤み、力んでいる姿など、今まで父が見せたことはなかった。いつもヘラヘラ笑ってるし、真面目に考えていなさそうなのに。それに今のような語尾がどこか重く沈んでいる声など、聞いたこともなかった。
 一体、父は“ペルモンド・バルロッツィ”という男とどんな関係があるのか。アレクサンダーは、ますます訳が分からなくなるのだった。
「……親父?」
「ペルモンド・バルロッツィ、か。彼を探し出せだなんていう依頼じゃなければ、いいんだが……」
 また、アレクサンダーが初めて見る父親の姿が出てきた。
「弱音を吐くなんて、親父らしくねぇじゃん。人探しは特技中の特技だったんじゃねぇの?」
「分かってるのか、アレクサンダー。相手は、あのペルモンド・バルロッツィだ。高位技師官僚である以前に、工作員でもあったと噂される、あのペルモンド・バルロッツィだぞ?」
「工作員、ねぇ。でもそれって、陰謀論での話だろ? でまかせに決まってる」
「……まあ、な。情報局の工作員だという話に信憑性はあまりないが、だが、敏腕のスパイたちよりも尻尾を隠すのが上手い男ではある。それは事実だ」
 はぁ、と溜息を吐く父親のスプーンからは、茹でられて柔らかくなったジャガイモが転がり落ちる。とぽん、とミネストローネの赤いスープの中に、ジャガイモは消えていった。
「それに、ペルモンド・バルロッツィっていう人はもう死んでるんだろ? だったら、探すなんて依頼は」
「いや、あの男は生きているさ。絶対に、今も生きている」
 そう言うと父親は、ミネストローネをかき込むように飲み干す。母さん、お代りをくれ!とも言った。それに対して、母親は冷めた視線を送りつける。母親はキッチンの方向を指し示すと、父親を冷たく切り捨てた。
「私は、あなたの妻ではあるけど、あなたのお母さんではないわ。それくらい自分でやって。……少しは、アレックスを見習ってほしいものだわ」
 ペルモンド・バルロッツィ高位技師官僚。彼は、その道では伝説とも謳われるアバロセレン技師だった。
というのも、アバロセレンという物質を見つけたのが彼であり、アバロセレンを用いた技術の発展に最も貢献した人物でもあるからだ。それに空を往く方舟ことアルストグラン連邦共和国を、空に浮かせている技術を開発した人物もまた、彼だった。
 その功績から、彼はアルストグランの国民から「建国の父」と呼ばれ、敬われている。けれどもそれと同時に、政治権力が大嫌いなソシオパスたちからは酷く嫌われ、よく陰謀論のネタにされていた。
「そんなこと言うなよ、ハニー。愛してるから、頼むよー」
「愛なんかいらないわよ。そんなことをほざく暇があるなら、お金を持ってきなさい」
 ペルモンド・バルロッツィという男に纏わる陰謀論というのは、とてもバリエーションが豊富だ。世界を裏から操る闇の支配者という話もあれば、別の星から来た宇宙人というのもあり、はたまた未来からテレポートしてきた男だという話もあれば、実はペルモンド・バルロッツィなど存在していないという仰天のエピソードもある。つまり、大半はぶっとんでいて現実味に欠ける話。アレクサンダーは、そのような『陰謀論』などという戯言を毛頭信じていなかった。
「まあ、それはいいとしてさ。親父、明日は事務所に居てくれよ。あの、なんたらっていう女優の写真を撮りに行くのはナシだからな」
 分かってらぁ、と父親は気のない声で返事をする。アレクサンダーは真っ赤なスープを啜りながら、疑うような目で父親を見た。




 翌日の朝のこと。
「だから、親父! 何が不満なんだよ!!」
 コルト探偵事務所には、朝からアレクサンダーの怒号が轟いていた。
「まだ何の話をされるかすら分かってないのに、依頼を断るだァ? 失礼にもほどがあンだろうが!!」
「アレクサンダー!」
 あまり日差しの差し込まない窓の前に設置された、アンティーク風な焦げ茶色の机と、黒い合皮製のすりきれた椅子。父親はその椅子に座ると、溜息を吐く。そして額を机の上にごとんと落とし、また溜息を吐くと、はっきりとしないくぐもった声で呟いた。「……お前はなにも、分かっちゃいないんだ……」
「言い訳無用!! 第一、仕事を選んでられるような余裕がうちにあるとでも思ってンのか、クソジジィ!」
「そういう問題じゃない。いいか、よく聞いてくれ。ペルモンド・バルロッツィ絡みの話は、関わらないに越したことは……」
 朝から父親はこんな調子で、アレクサンダーの話に聞く耳すら持たない。命が惜しいから関わりたくないだの、金が貰えればそれでいいってわけじゃないだの、アルストグランの技師界隈の闇は深すぎるから首を突っ込みたくないだの、もうあの男とは二度と関わりたくないだの何だのと、何かしら理由をつけては、エリーヌという女性に会いたくないと言う始末。
そんな父親の姿を、形容するにふさわしい言葉は『情けない』。その言葉しか、アレクサンダーは思い浮かばなかった。
「恥ずかしいったらありゃしないねぇ、全く。こんなのが親父だとは思いたくねぇな……」
 そして父親同様に、父親の話を聞こうともしないアレクサンダーには、どうしても引き下がれない理由があった。
 口頭で、エリーヌと約束してしまったのだ。うちの親父はどんなご要望にもお応えしてみせます、と。
 いくら書面ではない口約束とはいえ、自信ありげに大口を叩いてしまった以上、「お引き受けすることができなくなりました」とは言いたくない。それに相手側から提示された報酬額は、そりゃぁもう、その……――。
「アレクサンダー。悪いことは言わない。だから、この件とは」
「……うちの生活が、掛かってんだよ」
「は?」
「うちの家計が火の車なのは、親父だって知ってるよな? 母さんがパートで得る賃金と、アタシの低いアルバイト代で今はどうにかもってるけど、マジで生活がやばいんだよ! 親父の撮る写真は大した金にならねぇし、数か月に一度くる探偵の依頼は逃走したペットの捜索か浮気調査だけ!! その上、報酬はいっつも端金だ!」
「あ、アレクサンダー……?」
「犬やら猫やらオウムを探して捕まえたって大した金にはならねぇし、嫁の浮気調査をしてやったって、旦那は報酬を半額しか払わないやつばっかりだ! 逆のケースなんか、報酬未払いが何件あると思ってンだよ?! 依頼主も依頼主だが、親父も親父だ! ちゃんと請求しやがれ!! こちとら慈善事業でやってるんじゃねぇんだ、ボケェ! ビジネスなんだ。目ェ覚ませ、クソジジィ!!」
「いやぁ、その、それはだなぁ……」
「それに、今回の件をゴネて引き受けないようなら、母さんは親父と離婚するって言ってたぞ。親父の面倒なんかもう見てられない、ってな」
 離婚。
その言葉を聞いた途端、父親は顔を上げ、アレクサンダーを凝視する。そんな父親の顔には、驚愕と焦燥が入り混じったような表情が浮かんでいた。
「離婚は困る! 俺は別れたくない!!」
「それは母さんに言ってくれ。アタシに言われても、知らねぇよ」
 はぁ、と溜息を吐いたのは、今度はアレクサンダー。離婚云々の話は、アレクサンダーの咄嗟に口から出た嘘……――ではなく、事実。どうやら母親であるイーリヤ・コルトは半ば本気であるらしく、離婚の手続きに関するどうたらこうたらーを最近はよく調べているほどである。
 そして昨晩、母親はアレクサンダーにこう告げてきた。今回の依頼を父さんがゴネてやりたがらないようだったら、父さんと母さんは離婚するから、と。
「愛はどんなに念じても、金に化けてはくれないからねぇ。離婚が嫌ならー……」
「分かった、分かったよ。やります、やらせて頂きますとも!」
 眉間に皺をぎゅっと寄せ、眼光を鋭くさせながら父親はそんなことを言う。と、その時。丁度、コルト探偵事務所のドアが叩かれた。
「あの、すみません」
 アレクサンダーは入口に向かうと、ノブを捻り、がちゃっとドアを開ける。ドアの前には、赤毛の女性エリーヌと、白い髪に赤い目をしたスーツ姿の男性が立っていた。
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